バイクカスタムのコスト・・・
前回はお買い物バイクの行灯カブを仕上げるつもりが脱線した怪我の功名で、
自分のバイクライフを随分と広げてくれた結果となったカブトライアラーをご紹介した。
今回は、行灯カブより10年程遡った1961年式のスズキセルペット52MDのおはなし。
B.O.B.L.という世界
B.O.B.L.=Battle of Bottom Link とは1964年迄に生産された、ボトムリンク式サスペンションを備えたモーターサイクルのみが参加出来るロードレースイベント。
詳しくはhttp://www.bobl-japan.com/を見て頂くとして、このレースイベントの主催者も参加者も日頃仲良くさせてもらっている面々が多く、わりと気軽に覗きに行ったのが良くなかった。笑 いい大人が50年前の原付バイクで実に楽しそうに”競争”してる。しかもカッコイイとくる。
もともとシャレた彼らが始めた遊びだからカッコ悪い訳がない。
どうですか?日本のバイクレース創成期を彷彿とさせるこの雰囲気。
「これはアリだな!あとはバイクかぁ。」そう思ったものの対象となるポンコツなどそうそう出るもんじゃない。
熱も冷めそうなほど月日が流れたある日、出た!。某オクに。
昭和36年式スズキセルペット52MD型!。状態は最悪。しかしその状態の悪さが気に入って競合相手もなく無事落札。早速出品者宅のある静岡までピックアップに行きご対面。想像以上に状態が悪く益々気に入った。断わっておくが決してMな訳ではない!。50年以上の歴史ある車体がピカピカじゃぁシラケる。
アルミリム、タイヤ、チェーン、リアサスなどのレースに耐えうる新品パーツに負けない”ボロさ”が欲しかった。
理想的なベース車両を車に積み帰路につく。
会社に持ち帰り早速各部をチェック。バラすにしてもサビが酷いので可能な限りのボルト・ナットにラスペネを噴射して数日放置する事にした。
こうして無事ベース車両は手に入った。早速レーサー化に必要なパーツをリストアップし手配も始める。ただ、闇雲にレーサー作っても面白くない。
そこでベース車両の金額¥12,500-を含め、「最終的に10万円未満でレースバイクを作る!。」という目標を立てて進める事にした。