AJS Model 16 というバイク。

ポンコツバイクがやってきた。

 

最近、縁あって我が家に1959年式の AJS Model 16というバイクがやってきた。

元を辿ると第二次大戦中に英国軍の軍用車両だったマチレスG3Lを戦後AJSのエンブレムを取り付け販売したバイクだった。

ロールスロイスベントレージャガーとデイムラーなどと同じようなもの?。

軍用車両として設計されたエンジンは単純で耐久性があり、トライアル競技で活躍したらしいが、1958年から点火方式がマグネトーからバッテリーコイル式となり、ルービックキューブ程度の大きさとはいえ、バッテリーを搭載しなければならないことからトラ車に転用するのは思いとどまった。

f:id:raybrixreono:20180709200329j:plain

f:id:raybrixreono:20180709200352j:plain

手元に来た状態はこんな感じでいかにも放置車両然としたヤレ具合。

今まで英国製バイクとは縁がなく知識も殆ど無い。そんなにわか英国車オーナーからすると黒いタンクに金ライン+金文字こそ英車!。笑。

で、エグいことになっているタンクを洗浄するためにサイドのメッキパネルを外したのを機に金色ラッカーで色々イタズラする事にした。

f:id:raybrixreono:20180709201802j:plain

f:id:raybrixreono:20180709201814j:plain

f:id:raybrixreono:20180709201826j:plain

コーティングが施してあったために薬剤の効きが悪く、小石を投入しシェイクシェイク。

予めイラレでデータを作っておいたのでカッティングマシンでステンシルを製作。

f:id:raybrixreono:20180709202424j:plain

あまりにも真新しいラインとロゴがヤレた車体にはそぐわない。

そこでスチールウールで掠れさせてからコンパウンドで磨いてバランスさせた。

f:id:raybrixreono:20180709202734j:plain

この時に重要なのは60年間に何があったのか想像しながらエイジングすること。

一番触るところはどこか?。日に当たるのはどこか?。またその逆はどこか?・・・。

そしてサイドカバー。

f:id:raybrixreono:20180709203233j:plain

本来はタンクに付いている丸いブルーにシルバーのAJSロゴのシールが貼ってあったはず。

そこもタンクに合わせてアレンジ。タンク用にデータ化したロゴを少し縦長に変形させてステンシル。

f:id:raybrixreono:20180709203544j:plain

f:id:raybrixreono:20180709203558j:plain

f:id:raybrixreono:20180709203618j:plain

ついでにリアフェンダーにも。

ここは湾曲がキツイのでステンシルには向かない。なので金のカッティングを貼った。

f:id:raybrixreono:20180709203829j:plain

f:id:raybrixreono:20180709203842j:plain

恐らく英車に詳しい方が見ると色々ちぐはぐに見えるかもしれない。

まぁそこは英車初心者なのでおおめに見て下さい。

最後にビフォー/アフター。

f:id:raybrixreono:20180709204337j:plain

おそらく30年以上前に来日したこの個体は一度も日本で登録されていない。

早く日本を見せてあげたい思いがこの子に対するモチベーション。

 

To be continued ••••••••••••••••••••••••••••?