バイクカスタムのコスト・・・4
完成?
あとはエンジン関係がメインになるけれど、バイク素人がメカニカルな事書くまでもないのでサラッと。
エキパイが腐って脱落する程ダメージが深刻なエンジン。当然キックは固着。クラッチ、ポイント、シリンダーと一通りいじり四苦八苦の末エンジン始動。
と思ったら試走中にエンジンがロック!。シリンダー抜くとピストンのスカートが割れてクランクとケースの間に挟まっている。
またバラすのか・・・・。
ジャンクエンジンとニコイチしてデッドストックピシストン組み込み。ダイニングテーブルにベニア敷いて作業していると当然クレームが入る。まぁ佳境に入ってしまったので見逃してもらう他ない。
無事エンジンも直り手持ちのチャンバー(PUCHのモペッドレーサー作るつもりで入手してあったポリーニ)を切った貼ったででっち上げる。
その後は細かいところの工作とツメ。バックステップは会社裏の工事現場から切り落としを頂いて来てトーチで炙って曲げ+溶接で作り、グラインダーでスムージング。
メーターステー及びゼッケンステーは丸棒曲げて製作。あえてオリジナルのほのぼのメーターを付ける。見せ場はメーターワイヤーを通す丸穴加工。避ける方法は幾つもあるが、こうゆう細かいところは面倒を惜しまない事で”神が宿る”かも知れない。笑
OHしたエンジンに燃料を送る銅管や真鍮パーツはスチームパンクに欠かせない。
ホームセンターで買った真鍮継ぎ手¥207-x2 チーズジョイント¥585- 更にエアコン配管用1/4吋銅管¥735-/m也。
真鍮パーツは角を丸めてから薬品で黒く酸化皮膜を発生させてからグラデーションを付けて磨く。エンジンの振動でジョイント部に負担が掛からないよう螺旋に巻いて遊ばせる。これが見せ場でもある。
そしてプラグキャップが割れていたのでコタツコードに替えるついでに銅板で電極部をネジ式に。チョッパーカスタム定番のコタツ風プラグコード¥780-/0.5m 也。
車体は素材感を生かす為に塗装は行わない。当然錆びてくるが、薬品を希釈して淡く四三酸化鉄皮膜を発生させたのち蜜蝋でコートした。
B.O.B.L.のカテゴリー分けの為に決められた、緑地に白文字のゼッケンが唯一素材感が出せない部分。なので予め風化した仕上げにすることにした。
イメージは最近見かけなくなった”ヴィーナス”の鉛筆。この感じが理想だけれども、もう少しアピールしたいのでヒビから覗くのは金に。
ちょうどイイ厚みのアルミ板があったので(文字は気になさらずに)、叩きで湾曲さてからイングリッシュホイールでスムーズな曲面にした後、規定サイズにカットしてペイント。湾曲させたのは非力な52ccレーサーの空気抵抗を減らすため。
クラックの出方が納得出来ずに3回塗り直して手描きでナンバリング。
そして全て組み付けてバイクとしてはほぼ完成。
まぁこんな感じで一応形にはなった。
しかし、ここでめでたしめでたしとはいかないのでした。