もう一台のスズキ・セルペットM30 B.O.B.L.レーサー (カスタムバイク番外編)
未完のセルペットレーサー
DEUS BBO 2016にもう一台セルペットB.O.B.L.レーサーが参加していた。いや、させた。
B.O.B.L.には排気量別、クラッチの有無等によってクラス分けされている。
こちらはクラッチ無し60cc以下のクラス。特にこのクラスは複数ライダーで交代制の耐久クラスがある。
このセルペットが誕生する経緯は、トライアルやヴィンテージモトクロスを一緒に楽しんでいた友人もB.O.B.L.に興味があるという。ならば別クラスで倍楽しもうという事で始まった。
彼の会社に届いたセルペットM30をその場でバラし始める。
しかし今回はハード。どうせ作るならDEUS BBOに出しちゃおう!ということになったが、開催日まで一ヶ月しかなく、バイクいじりがあくまで趣味の領域の我々には4回の日曜日しかない。延べ四日間で出来る範囲の完成予想を練る。
”頸椎症”にやさしい前傾がキツくないポジションにすることはマストだった。笑
で、時間もないのでドイツの名車クライドラー”Florett"レーサーのイメージを拝借する事にした。
作業場を持たない彼のバイクをイジルのは結局拙宅リビング。
ニーグリップが出来る様にタンクはこんな感じに搭載する事にした。
レギュレーション上FRPタンクはNG。なので時短の策で簡易に作ったスティールタンクをFRPでカバーすることにした。
自分のセルペットの経験から必要パーツの手配と組み付け手順は慣れたもの。見る見る形になっていく。
悦に入る暇もなく兎に角がむしゃらに作業を進める。
FRPタンクをサンディングするのはオーナーさんに任せて(チクチクするから)。缶スプレーで塗装して”Florett"風のロゴをステンシルで入れた。
シートの革はタンクの色に合わせて染料で染めて型紙も作らずミシンで縫った。
そしてなんとかDEUS BBO開催前日の深夜に完成!。
このセルペットのクラスは黒地に白文字。唯一遊んだのはこのゼッケンプレートで地の黒は黒板塗料を塗った。勿論白い数字はチョークで描くつもりで。
しかし結局彼も忙しくこのバイクは今も拙宅玄関ホールで出番を待っている。