BSA Bantam D5 Trials….4
微調整〜塗装〜組付け。そして完成?。
最終的にチェーンの角度を見ながらエンジンの搭載角度と高さを調整しマウントの作り直し。
腹下のクリアランスを稼ぐため不必要に下に膨らんでいるフレームを切り取り、TLR200のアンダーガードに3mm厚のアルミ板を継ぎ足し、形を整えて取り付けた。(写真撮り忘れ)
フレーム関連の加工が終了したので塗装にかかる。色はバンタムの初期のモデルに倣って若草色にするが、あまり近づけると古くさくなるのでクリーンな方向でいく事にした。しかし、光の具合でBianchiっぽく見える事があるのは少し失敗。
乾くのを待って組み付け。
Sammy Miller Products Ltd.から届いたアルミフェンダーがイイ感じ。ヤレてくる程に益々味わい深くなることでしょう。
大体組み上がり、ここで英国から取り寄せたCDIユニットの取り付けに着手。
60年前のバイク用のCDIが販売されていることに我が国との違いに改めて愕然とする。まぁ仕方ない。
そしてコレがBSA Bantam D7用CDI。そう、D5は1958年の一年だけ製造された過渡期のモデル。そのため各モデルのパーツが豊富に揃うBantamの中で唯一専用パーツが少ない。前のモデルはD3の150ccで後のモデルはD7の175cc。D5はパートによってD3かD7か部品の互換性が違う。
取り出した重いフライホイールと新しいローター。しかしココで大問題。軸の太さが違って入らない。3時間かけて棒やすりでひたすらテーパーに穴を広げる。何度も付けたり外したりを繰り返して偏芯がないか確認しながらの作業には泣かされた。
それでもなんとか取り付けが完了しキックすると強いスパークが確認出来て一安心。
そのまま家にあった合板の端切れでシートベースを作り、近所のホームセンターでウレタンとビニールレザーを買って来て張り込み。
最後に2st.150cc~250cc汎用マフラーを取り付けて一応の完成。
完成間もない日曜日の早朝車に積み込みホームグラウンドの相模川河川敷”猿が島”へ。
しかし、またしてもやられた。クランク軸は太い方だったので2サイズあるキック軸の太い方に対応したフォールディングキックアームを取り寄せて付けた。数回は機能したがココへ来てスプラインが舐めてキックが空回り。キックは細い方かよ!。
仕方なく持ち帰ってから畳めないオリジナルキックに戻してエンジン始動。細いスプラインに対応した畳めるトライアル用キックアームは未だ手配していない。
その後に手を付けたのはタンクデカールをBantam純正デザインに貼り替えたくらい。
あまりにもスパーカブのトライアラーが乗り易く調子もいいので、なかなか最後の調整やツメに着手できずほぼ仕舞いっぱなしで可哀想だけれど、まぁそのうちやりますよ。
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